火災保険の歴史
火災保険はどうして始まった?
火災保険は、中世ヨーロッパ・ドイツでギルドによる相互救済機関として発達しました。
15世紀には火災を対象としたギルド(相互救済機関)が多数存在していたのが火災保険の前進とも言えます。
現在、主要な保険となっている火災保険は1666年のロンドン大火の後、ニコラス・バーボンという医師が個人で保険経営で始めました。
さらに1858年にはファイア・オフィス・コミッティーが組織され、料率算定とともに火災保険の他に防災活動に乗り出しています。
日本においては、1859年に横浜で損害保険業が外国保険会社により始まり、1867年に福沢諭吉が「西洋旅案内」で「災難請合の事」と題して「火災請合」、「海上請合」を紹介しました。
1879年には日本最初の海上保険会社営業を開始。1888年には最初の火災保険会社が営業を開始しました。
日本では、1887年(明治21)に、東京火災保険会社(安田火災海上保険を経て、現・損保ジャパン)が火災保険の営業を開始しています。
火災保険保険金受け取り第一号は、1890年(明治23)、東京・浅草で牛肉商を営む井上さんにに対して1600円の保険金が支払われました。
火災保険といっても当時は家屋火災しかありませんでした。
当時、火災保険会社が数社できましたが、保険会社の体力も低く、利益を安定させるには、多数の契約者を集めねばならないということで、料率競争になったこともあったようです。
リスクに見合わない安い保険料で火災保険契約者を集めたため、火災になると払えないという事態もあったようなのです。
その後、火災のみを対象としていた火災保険も、1959年の伊勢湾台風をきっかけに、風水害も補償する商品に拡大しました。
高度成長期に入ると火災保険の加入が飽和状態になってきたため、各社とも補償範囲を広げ商品の充実を図ることになります。
例えば、火災の後片付け費用、怪我の治療費用、近所への見舞金などを補償する保険も現れました。